今回の記事では、コスプレで使用する場面が多そうなジャケットについて、実際に生地から完成するまでの手順を、簡単に紹介させていただきます!
ジャケットの製作は、衣装づくりにおいて、裁縫の基本の手順を学ぶきっかけにもなるかなと思いますので、
少しでも、皆様の衣装づくりの制作の参考になれば幸いです。
実際に、こちらの写真のジャケットを製作していきます。
準備するもの
ジャケットを製作するにあたり、準備するものを紹介いたします。
ミシン等の裁縫用具
前回の記事を参考に、必要そうなものを準備します。
ちなみに、今回は私が使用したものは、「ミシン・チャコペン・アイロン・クリップ・まち針・Gボンドクリア・裁ちばさみ」です!
型紙
作りたいジャケットのサイズの型紙を準備します。
袖・襟・前身頃・後身頃の4種類で準備をしていきます。
※型紙については、型紙をまとめた本やネットで販売しているサイト等があるので、是非活用してみてください!
今回私は、自身で既製品のジャケットから型紙を起こしたものを使用しました。
襟の形によって必要な型紙が異なりますので、一度自分が作りたいジャケットの襟がどんな形なのかを確認して準備をするのが最適かと思われます。
作りたいサイズに合わせた生地
型紙に必要な生地のm数が書かれていたりするので、そちらを参考に布屋さんで購入をします。
初めての製作で、失敗などが不安な場合は少し多めに購入すると安心かと思います。
また、布の柄の向きなどを意識して製作する場合は、通常よりも長めに購入する必要がありますのでご注意ください。
※布の幅によって、必要なm数が違うので購入する時に注意することをオススメします。 購入場所については前回の記事をぜひ参考にしてみてくださいね。
接着芯
ジャケットの形をきれいに見せるために使用します。
今回はジャケットの全面に型紙をつけたので、生地と同じくらいのm数を用意しました。
※今回のジャケットは、完成したときにハリが欲しかったので、少し固めの接着芯を使用しました!
装飾品(衣装につける場合)
作りたい衣装に装飾品がある場合は、それもあらかじめ準備しておくことをオススメします。
購入場所については前回の記事でご紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
裁断
1.生地を広げて型紙を置く
使用したい生地の上に型紙を広げてチャコペン等で型紙に沿って線を書きます。
その際、型紙がズレてしまわないように、重りを置いて固定することをオススメします。
※生地が薄いとズレやすいので、なるべく重いものを置いて、動かないようにしましょう。
2.型紙に合わせて生地を裁断する
上記で書いたチャコペンに沿って、生地を裁断していきます。
その際、接着芯・裏地(つける場合は)も一緒の形なので、まとめて裁断すると、作業効率がアップするかなと思います!
3.裁断した生地に接着芯をつける
筆者はアイロンで接着できるものを使用してます。
また、ジャケットを作る際のアドバイスとして、生地全体(襟、袖、身頃)に接着芯をつけると、
全体にハリが出て、ジャケットのシルエットが綺麗に見えるかなと思います。
縫い合わせ
1.生地を裏返す
表にしたい面を内側にして、縫い合わせたい部分をクリップやまち針で止めてミシンで縫う時に動かないようにする為の準備をします。
2.ミシンで縫い合わせる
固定した生地をミシンで縫っていき、ジャケットの形を作ります。
私は、袖→身頃→襟の順番で縫っていきますが、特に順番は気にせず進めていく形でも大丈夫かと思われます。
3.はし処理をする
縫ったものがほつれないようにするために端を処理しておきます。
※はし処理のタイミングについて、生地を裁断した時に1枚づつ、全てをする場合もありますが、私は時間を短縮する為に、縫い合わせた後、生地を2枚まとめてはし処理をします!
4.全部を合体させる
身頃同士を縫い合わせて、最後に作った袖と襟を合体させて完成となります!
※衣装の装飾にもよりますが、今回は身頃→袖→襟の順番で縫い合わせていきました。
どうしても理想の生地が見つからない時は
どうしても理想の生地が見つからない・・・
そんな時は、2枚の生地を重ねて縫い合わせると、自分のオリジナルの生地を作ることができます。
例えば・・・
黒い生地+装飾がついたサテン生地を合わせると、上記の袖のような生地を生み出すことができたり・・・!
作り方をご紹介します!
1.同じサイズの生地を準備
縫い合わせて小さくなってしまうので、少し大きめのサイズで裁断しておくことをオススメします。
2.生地の周囲を軽く縫い合わせてジャケット本体の完成!
隅っこを軽く縫い合わせて、1枚の生地にします。
その後は、先ほど説明した手順で縫っていけば、通常通りのジャケットが完成します。
装飾編
今回私が作成したいジャケット本体には、沢山の装飾がついていたので、
それらのドッキング方法についても合わせて紹介いたします。
1.ジャケットについている金色の模様
模様のサイズ感を予め設定します。
それらをチャコペンで下書き→金色のブレードを1本づつ縫い合わせています。
※ジャケットに袖をつける前に縫い合わせをしています。
2.フリンジ
フリンジを設定する間隔を予め設定し、チャコペンでマークします。
その後、上に出ている微妙な線の部分をミシンで縫い付けています。
3.パール
準備したパールをGボンドクリア等の接着剤で1個づつ貼り付けています。
4.袖の模様
モチーフのパーツを自分の理想の形に切り出して、Gボンドクリアで貼り付けています。
まとめ
ジャケットの作り方と装飾の付け方について簡単に紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?
皆様の衣装製作の参考に、少しでもなれば幸いです♪
次回の記事についても、衣装製作の参考になればと思いますのでよろしくお願いいたします!