「SNS映えする写真を撮りたい!」という方に向けて、iPhone1台で手軽にフォトジェニックな写真を撮るコツを紹介します。
カメラの知識がほぼゼロの方でもすぐに実践できるテクニックばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
SNS映えする写真の4つの特徴
SNS映えする写真には、「彩度が高くてカラフル」「非日常感がある」「一般的なイメージとのギャップがある」「ストーリー性がある」などの特徴があります。
それぞれの特徴について、以下で詳しく解説します。
彩度が高くてカラフルな写真
1つ目が、彩度が高くてカラフルな写真です。
SNSのタイムラインに流れてくる大量の写真のなかに色鮮やかなビビッドカラーの写真があると、それだけでユーザーの目に留まりやすくなります。
たくさんの写真のなかに埋もれないように、赤・青・黄の原色をベースに彩度の高い色を取り入れてみるとよいでしょう。
非日常感がある写真
2つ目が、非日常感のある写真です。
海外の街並みや絶景スポットはもちろん、日本にいながらでも「ここはどこだろう?」と興味を引く写真を撮ることができます。
首都圏にあるスポットでいくつか例をあげると、次のようなものがあります。
昭和レトロ喫茶「セピア」(東京都)
イスラム教礼拝堂「東京ジャーミイ・トルコ文化センター」(東京都)
北欧風レジャー施設「メッツァビレッジ」(埼玉県)
テーマパーク「ロックハート城」(群馬県)
「奥四万湖」(群馬県)
昭和レトロ喫茶「セピア」では、1970年代に発売された少女漫画・人形・アイドルグッズなどが飾られています。
店内には70年代のリビングルームと子ども部屋が再現されており、昭和の時代にタイムスリップしたような雰囲気を味わうことができます。
東京ジャーミイ・トルコ文化センターでは、東京にいながらイスラム教の美しいモスクを眺めることができます。
メッツァビレッジでは、北欧風の街並みを「ロックハート城」では中世ヨーロッパ風の街並みを堪能できます。
奥四万湖では、四万ブルーと呼ばれる神秘的な青い湖を一望できます。
国内でも非日常を味わえるスポットがたくさんあるので、まだあまり知られていないSNS映えスポットを見つけてみてください。
イメージとのギャップがある写真
3つ目が、一般的に浸透しているイメージとのギャップがある写真です。
たとえば、建物の前に巨大なテディベア像が鎮座する「蓼科テディベア美術館(長野県)」や、鎌倉・室町時代の偉人ロボットが佐渡の歴史を案内する「佐渡歴史伝説館」は、思わず二度見してしまうインパクトがあります。
「銅像がテディベア」「案内係が人型ロボット」のように、写真の中にちょっとした引っかかりを残すのが興味を引きつけるポイントです。
また、通常のサイズより大きい/小さいものもSNS映えには欠かせません。
全長50cm以上のパフェや直径20cm以上のハンバーガーなど、ビッグサイズの食べ物はSNS映えの王道です。
ミニチュアサイズの人・建物などは、自分の手や顔と一緒に映すことで「こんなに小さいんだ!」というインパクトを与えることができるでしょう。
ストーリー性がある写真
4つ目が、ストーリー性のある写真です。
一見すると普通の写真でも、「有名な映画のロケ地」「日本一の●●がある場所」などの興味深い背景がある写真を指します。
写真だけではストーリーが伝わらない可能性があるため、「映画『●●』で主人公が働いていた喫茶店です」「日本で一番古い酒蔵がある場所です」のように説明文を添えるとわかりやすいでしょう。
【被写体別】SNS映えする撮り方のコツ
ここでは、SNS映えする写真を撮るコツを「風景」「人物」「動物」「小物アイテム」の5つに分けて解説します。
構図の決め方を中心に解説しているので、構図に悩んだときの参考にしてみてください。
SNS映えする風景の撮り方
風景の構図については、最初に「縦向きと横向きのどちらで撮るか」を決めましょう。
縦向きの写真は、「被写体の高さを強調したい」「風景の奥行きを表現したい」という場合におすすめです。
周りの景色をあえて写しすぎないことで、メインの被写体に視線を集めやすくする効果があります。
反対に、横向きの写真は風景の広がりを表現したい場合に適しています。
周辺の情報を含め、その場の情景を伝えたい場合は横向きで撮影してみるとよいでしょう。
写真の向きを決めたら、次は被写体の「主役」を決めましょう。
水平線や地平線のある場所を撮影するときは、画面を横に3分割し、横線上に水平線や地平線を配置します。
水平線または地平線をメインに写したい場合は、水平線・地平線の占める割合が全体の2/3になるように配置するとよいでしょう。
反対に、空をメインに写したいときは、空が画面に占める割合が全体の2/3になるように配置するとバランスが取りやすくなります。
主役となる被写体が占める面積が大きくなるように、頭の中で画面に2本の線を引いて構図を決めるのがおすすめです。
SNS映えする食べ物の撮り方
複数の食器やグラスをまとめて映したいときは、斜めから撮影するとよいでしょう。
斜めから撮ることで、食器やグラスの一部が画角の外に出てしまってもバランスのとれた写真になります。また、正面から撮るよりも写真の傾きを目立たなくすることができます。
斜めから撮影する際は、画面に余分なものが写り込まないように気をつけましょう。
ランチョンマットや花瓶のお花などを含めたテーブルコーディネートを写真に収めたい場合は、真上から撮影するのがおすすめです。真上から撮る場合は撮影者の影が写り込みやすいため、影ができないように被写体との距離を調整しましょう。
どのような角度から撮る場合でも、加工がしやすいように「引きの1枚」を撮っておくと安心です。
SNS映えする人物の撮り方
人物を撮影する際には、人物と一緒に背景を写すようにしましょう。
背景を写すことで、どこで何をしているのかが伝わりやすくなります。
背景の主張が強いと人物が目立たなくなってしまうため、背景の占める面積が大きくなりすぎないように調整し、色数も抑えるようにしましょう。
iPhone(7 Plus以降の機種)で撮影する場合は、カメラアプリの「ポートレートモード」機能をオンにすると背景をきれいにぼかせます。
また、被写体との距離を図るだけでなく、しゃがんだり中腰になったりしながらさまざまな構図で撮影してみるのがおすすめです。
SNS映えする動物の撮り方
動物の写真でSNS映えを狙うには、背景を含めた引きの構図で撮るのがおすすめです。
SNSに投稿されている動物の写真は、動物の表情をアップで撮ったものが多い傾向があります。そのため、動物全体が写るように俯瞰で撮影することで、タイムラインに埋もれてしまうのを防げるでしょう。
また、動物はじっとしていられずに動き回ってしまうため、連写機能を使って一瞬のシャッターチャンスを逃さないようにするのがポイントです。
連写機能とあわせて、おもちゃで気を引いたり、動物の名前を呼んだりすることでカメラに注意を引きつけると撮りやすくなります。
SNS映えする小物アイテムの撮り方
コスメやジュエリーなどの小物を撮る際は、表現したい内容に応じて構図を決めましょう。
被写体だけでなく、被写体に彩りを添える飾り物やテーブルクロスも画角に入れたい場合は、真上から撮影するのがおすすめです。
ケースの中身が見えるように撮りたい場合は、ケースの外側と中身の両方が写るように斜めから撮影するとよいでしょう。
いずれの角度から撮る場合も、メインの被写体にピントを合わせることと、影が入らないように注意することが大切です。
スマホでの撮影に便利!お役立ちアイテム4選
スマホでの写真撮影をスムーズにするために、あると便利なお役立ちアイテムを4つ紹介します。
カメラグリップ
カメラグリップは、手ブレを防ぐためにスマホに装着するアイテムです。
ハンドルグリップをつけてデジタルカメラと同じ要領でシャッターを切るタイプや、ハンディカムのように操作するタイプなどがあります。
手ブレを防止するだけでなく、撮影中のスマホの落下も防げます。
リングライト
リングライトは、スマホのレンズ付近に装着することで被写体を明るく写すためのアイテムです。
スマホ用リングライトには、スマホを挟んで固定する「リングタイプ」と、三脚つきの「スタンドタイプ」があります。
手軽に持ち運びたい場合はリングタイプ、スマホを持たずに撮影したい場合はスタンドタイプのように、自分のニーズに合ったものを選びましょう。
スマホカメラ用取りつけレンズ
スマホカメラ用取りつけレンズには、広角レンズ・マクロレンズ・望遠レンズ・魚眼レンズなどがあります。
レンズを取りつけるだけで、構図や光の量を調整するだけでは対応できない写真を撮れるのが特徴です。
たとえば、望遠レンズを装着することで画質を落とさずにズーム撮影ができます。
魚眼レンズを使うと、画面の端がゆがんで丸みを帯びた写真が撮れます。
いつもとは少し違った写真を撮りたいときは、スマホ用取りつけレンズを活用してみるとよいでしょう。
タッチペン
写真を加工する場合は、タッチペンがあると便利です。
「写真の一部を選択してトリミングする」「文字やイラストを入れる」などの細かい作業がスムーズにできるようになります。
100円均でも入手できるので、指だけでは思うように操作できないという方は購入を検討してみてください。